■牡蠣の世界の全体図・かきの品種分類
真牡蠣と岩牡蠣くらいしか殆ど知らなかった岩カキコですが、チョットしらべてみると牡蠣は大きく分けて、生物学的にイタボガキ科とベッコウガキ科に分かれ、世界中に400種類以上存在していることが分かりました。
その生物学的分類では真牡蠣と岩牡蠣は同じイタボガキ科に属する牡蠣となり、大枠では同じ仲間だと言えそうです。
真牡蠣と岩牡蠣に関するお話はコチラをご覧ください↓
■イタボガキ科(Ostreidae)
イタボガキ科、ベッコウガキ科などの生物学的観点からのお話は、『ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑』さんのサイトでとても詳しく解説がされていたので、より詳しい内容をお知りになりたい方は是非サイトへ行ってみてください。
イタボガキ科の中で国内流通されて食用となっているのは、真牡蠣、岩牡蠣、イタボガキ、スミノエガキ、オニガキ、ポルトガル牡蠣などがあげられるようです。
昔は日本でも盛んに食べられていたと言われているイタボガキはナント現在は絶滅の危機にあるそうです。
また国外の人気品種としてはヨーロッパ特有の牡蠣としてヨーロッパヒラガキ(ブロン・ベロン・フラット・フランス牡蠣)、アメリカで普及しているクマモトオイスター(品種:シカメガキ)という種類もイタボガキ科の中にありました。
食用とされる牡蠣はみんなイタボガキ科であるという事がどうも言えそうです。
●イタボガキ属 (Ostrea)
・イタボガキ (Ostrea denselamellosa)
・コケゴロモガキ (Ostrea circumpicta)
・ヨーロッパヒラガキ /ブロン/フラット/フランス牡蠣 (Ostrea edulis/European flat oyster)
・オリンピアガキ(Ostrea lurida)
・名称不明(Ostrea angasi)
●トサカガキ属 (Lopha)
・トサカガキ (Lopha cristagalli)
●Tiostrea属
・名称不明(Tiostrea chilensis)
●マガキ属(Crassostrea)
・マガキ (Crassostrea gigas /Pacific oyster )
・シカメガキ (Crassostrea sikamea/ kumamoto oyster)
・スミノエガキ (Crassostrea ariakensis)
・オニガキ
・イワガキ (Crassostrea nippona/ Japanese oyster/ Rock oyster)
・ポルトガルガキ (Crassostrea angulata)
・ヴァージニアガキ (Crassostrea virginica)
・ミナミマガキ(Crassostrea iredalei)
・名称不明(Crassostrea rhizophorae)
●オハグロガキ属(Saccostrea)
・シドニーガキ(Saccostrea commercialis)
・ニュージーランド(Saccostrea glomerata)
・オハグロガキ (Saccostrea mordax)
・ケガキ (Saccostrea kegaki)
・ニセマガキ (Saccostrea echinata)
牡蠣は卵を産む「卵生タイプ」と親のお腹の中で卵発生した幼生を産む「卵胎生タイプ」に分類されます。
イタボガキ科の中でも、以下の種族は「卵生タイプ」です。
・オハグロガキ属
イタボガキ科の中でも、以下の種族は「卵胎生タイプ」です。
・Tiostrea属
※トサカガキ属についてはカキコは調べることが出来ませんでした。すいません(^^;
各属性については長文になってしまったために以下の3つのリンクに分けましたので、そちらでご覧ください。
★世界の牡蠣まとめ(+ベッコウガキ科)※このページ
★イタボガキ科マガキ属
https://namagaki.org/crassostrea/
★イタボガキ科イタボガキ属
https://namagaki.org/ostrea/
★イタボガキ科オハグロガキ属★トサカガキ属★Tiostrea属(このページ)
https://namagaki.org/lopha-tiostrea-saccostrea/
イタボガキ科の中でも、世界で最も食用流通量が高いのが「マガキ属」だと分かりました。食用目的としての養殖率も高く、世界で愛されている味という事になります。
■ベッコウガキ科(Neopycnodonte cochlear)
「マガキ属」などの属性に行く前に、一旦、大きなもう一つの「科」であるベッコウガキ科についても記載しておきます。
ベッコウガキ科に分類されるカキの仲間にはその名の通り「ベッコウガキ」という種類の貝が存在していました。北海道南部より南に生息している貝だそうです。
しかし、調べてみると食用としては流通しておらず、生息する水深も一般的な牡蠣よりもかなり深めで、水深200メートル以上深いところに生息しているようです。
画像:ベッコウガキ
次に同じベッコウガキ科に属する「カキツバタ(口紅貝)」ですが、こちらは房総半島よりも南の浅瀬に生息しており、何となく海岸へ行くと私も見た覚えのあるような印象がある貝でした。こちらも食用として一般流通している貝ではないようです。
画像:カキツバタ
チョットグロい外観をしていますが、デコボコした貝の感じが牡蠣の仲間と言われて納得な印象です。
ベッコウガキ科は食べようと思えば食べられるのかもしれませんが、一般流通している食用の牡蠣として認識されているものはカキコが調べた限りではありませんでした。
オシャレな牡蠣はイタボガキ科オハグロガキ属、トサカガキ属、Tiostrea属に揃っているので、気持ち的にはそのあたりの牡蠣との共通点を感じました。
調べていったら、うっかりかなり大規模な作業になってしまい、属ごとにページを分散しましたので、ご興味がある方はぜひそちらもご覧ください。
知れば知るほど、ドツボにはまっていく牡蠣知識でありますw
それではまたお会いしましょう
(朝の5:00を迎えてしまいました…w)
コメント