関西・兵庫県エリアは日本海側と瀬戸内海側の牡蠣が楽しめる素敵なエリアです。
画像:兵庫県
■兵庫県瀬戸内海側『赤穂(あこう)』は通称1年牡蠣と言われるえぐみのない早熟カキ。名水100選の地底湧水+天然記念物の生島樹林の旨味の物語
兵庫県の赤穂は南部の瀬戸内海側の方に接しているエリアです。
そして、もっと近隣の地図を見てみると坂越湾とその西側の海岸線が「赤穂(あこう)」のエリアだという事が分かりました。湾内なのか、湾外なのかでもだいぶ味が変わりそうな印象です。
中でも、坂越湾は「坂越牡蠣(さこしがき)」という名前の牡蠣があり、土地の特徴としては海底から湧水が出ており、天然記念物の生島樹林があったり汚染されていない海水であることで有名であるそうです。
画像:かましま水産
また、坂越湾の外側エリアである赤穂海浜公園周辺も、良質の植物性プランクトンが豊富で清流千種川から土地の栄養も流れ込んでいる関係でミネラルの多い海水となっており、牡蠣の旨味を増しているという事です。
通常2-3年かけて育てる牡蠣と違い、1年で出荷サイズまで育つために「えぐみ」が少ない牡蠣として有名で「1年牡蠣」という別称があるようです。
それだけ栄養価の高い海水であるということ!
●1年で牡蠣が育つために「えぐみ」が少ない(通常は2-3年)
●通称「1年牡蠣」と言われている
2021年3月撮影
カキコは「赤穂(あこう)」を「jackpot エカイエ」さんでいただいたのですが、自分の感想メモに「わきからくる!」という記載がありました(笑)
★カキコの牡蠣の美味しいお店紹介アカイエさん編はコチラ
旨味や味わい深いミルキーな深みが、口に入れて、噛んで、暫くしてサイドからドドドドドドドドドと戻ってくるような印象だった感じですw
この時間差で来る変化が、種類や地域によってだいぶ違うのが生牡蠣の面白さだと思います。
ですから、「赤穂(あこう)」の場合は、最初の印象ではさっぱり目かと思った印象だったのが、後からミルキーなものが後から引き返してくる、さざ波のようなストーリーとなっていたという感じです。
早熟なのに、物語のある牡蠣なのであります。
それに、癖がないから他人とモメなそう(笑)
ホントに1粒1粒、色々な環境で生牡蠣の生きてきた人生を、我々は食べているんだと感じます。
■兵庫県瀬戸内海側『室津(むろつ)』は1年牡蠣ですくすく育った加熱しても縮みにくいカキ
カフェ ラ・ボエム新宿御苑さんでいただいた牡蠣の香草バター焼きに使われていた牡蠣が兵庫県の室津産の牡蠣でした。
画像:HOT PEPPERグルメ
牡蠣は加熱してしまうと基本的にすべからく味が強くなって、牡蠣本来の個性が見えにくくなるのでカキコは生牡蠣に対するほどの情熱を加熱牡蠣にはどうも持てないのですが(笑)、たまたま産地が書いてあったので今回これも縁だと思って調べてみました。
兵庫県の「室津(むろつ)」の牡蠣はたつの市にある室津漁港周辺で養殖されている牡蠣です。牡蠣養殖のエリアとしてはかなり有名な場所なのだそう!
播磨灘に流れ込む四方の陸地からの栄養がふんだんに注ぎ込まれているエリアとなっています。
●1年で牡蠣が育つ1年牡蠣(通常は2-3年)
●通称「1年牡蠣」と言われている
●加熱しても縮みにくい身
●旬は11月~翌春
「室津(むろつ)」の牡蠣は特徴として、加熱しても縮みにくい身というものがあるので、香草バター焼きには抜群の牡蠣だったという事が分かりました。
カキコはカフェ ラ・ボエム新宿御苑さんでいただきました。
★香草バター焼きレシピはコチラ
ではまた次回お会いしましょう!
つづく。
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